評価の目的・特徴・概略

はじめに

日本医学教育評価機構(以下、本機構)は、わが国の医学教育の質を国際的見地から保証することによって、医学教育の充実・向上を図り、わが国の保健、医療、福祉、衛生、並びに国際保健に貢献するため、医学部・医科大学等における建学の理念を確認するとともに、世界医学教育連盟(WFME)の国際基準をふまえて医学教育プログラムを公正かつ適正に評価することを目的とします。

■本機構は、上記の目的を達成するため、次の事業を行います。

  • (1)医学教育プログラム評価基準の策定と改訂
  • (2)医学教育プログラムの評価事業
  • (3)医学教育プログラムの充実・向上に関する教育事業
  • (4)医学教育プログラムの充実・向上に関する調査研究
  • (5)医学教育プログラムに関する機関誌及び学術図書等の発行
  • (6)国内外関係機関との連携及び諸外国の医学教育評価の情報収集
  • (7)その他この法人の目的を達成するために必要な事業

■本機構による医学部の評価は、以下の主な2点を目的に実施します。

  • (1)本機構が定める評価基準に基づき、医学部の教育プログラムを包括的に評価し、医学部における教育の質を社会に対して保証する。
  • (2)本機構による評価の結果に基づいて医学部は改善計画の策定と実施を行うことで、医学部教育プログラムの改善を支援する。

■本機構による医学部評価は次のような特徴があります。

  • (1)国際的に通用する基準を用いた医学部評価グローバル化を踏まえ、国際的にも通用する評価基準として、世界医学教育連盟のグローバルスタンダードを踏まえた基準を策定し、それに基づいて医学部の教育を評価する。
  • (2)各医学部による自主的な内部質保証を推進する。各医学部は、本機構の評価基準を用いて自己点検・評価を行うことにより、国際基準で医学部の内部質保証を実施できる。もって医学部の自主的な教育改善に役立てる。
  • (3)客観的な外部質保証を実施する。医学部の自己点検・評価を、本機構が選定した第3者評価委員による客観的評価を行い、公正で透明性のある外部質保証として社会に発信する。
  • (4)各医学部における医学教育プログラムの改善を支援する。第3者による評価結果は報告書として医学部に提示する。それを受けて医学部では改善計画を策定し、実施する。改善の進捗状況を公表することで、社会への説明責任を果たす。
  • (5)改善状況の評価本機構による医学評価は概ね7年周期とするが、その中間時点で、直近の医学部評価で要改善点として指摘を受けた事項の改善状況について評価を行う。これにより、医学部教育の改善を着実にする。
  • (6)ピア・レビューの重視医学部教育は専門性が高く、評価を担当する委員は本機構の正会員医学部の教員を主にする。その一方で、医学部が育成する医師には医療の実践面で社会的側面が強く、医学専門以外の本機構委員による意見を多角度から反映させる。

■本機構による医学部評価は概ね7年周期とし、その概略は以下に示す通りです。

  • (1)医学部による自己点検・評価本機構による医学部評価を受けようとする医学部(以下、受審医学部)は、本機構の定める評価基準に基づいて自己点検評価を行い、「自己点検報告書」に根拠となる「資料集」を添え、指定期日までに本機構に提出します。
  • (2)書面審査本機構では提出された「自己点検報告書」と「資料集」を評価委員が精査し、必要により、質問事項と追加資料請求を受審医学部に提示します。
  • (3)実地調査本機構が委嘱する評価委員が受審医学部に対して5日間の訪問調査を行います。ここでは、評価基準の領域別の討議、講義・実習等の視察、講義室・実習室・図書館・シミュレーション施設等の見学、学生・若手教員・研修医等との面談を行います。実地調査の結果は、最終日に各委員から講評で概略が報告され、その後、評価報告書が実施医学部に郵送されます。評価に当たっては、領域別に受審医学部の長所と要改善点が述べられ、基準と照合して、「適合」、「部分的適合」、「不適合」の判定がなされます。これらは受審医学部の教育改善に役立つように意見が述べられています。認証評価の結果としては、「認定」、「期限付き認定」、「不認定」に判定されますが認定の目的はあくまでも教育における自分たちの活動を振り返り、自ら問題点を見つけ、それを改善していくプロセスを作っていくことにあります。
  • (4)異議申し立て評価報告書に異議のある時は、一定期間内に本機構に申し立てることができます。
  • (5)最終報告書の送付受審医学部からの意見を聞いた上で、最終報告書が作成され、郵送されます。これを受けて、受審医学部では改善計画を策定し、ホームページで公開していただきます。
  • (6)改善進捗状況の報告本機構からの評価報告書に基づき、受審医学部には改善計画を立て、実施状況をホームページに公開して頂きます。
  • (7)継続的改良本機構からの報告書だけでなく、医学部は自己点検評価を繰り返し、継続的な医学教育プログラムの改良を行って下さい。その上で、次回の認定評価に備えて下さい。

【関連文書】


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